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「帰ろうかな」=邦画の主題歌=サンパウロ市で披露=青木カナさん

2005年11月24日(木)




 昨年の毎日映画コンクール「記録文化映画賞」の長篇部門、第三回文化庁映画賞の大賞を受賞した「わたしの季節」(小林茂監督)の鑑賞会が十九日、サンパウロ市リベルダーデ区の居酒屋「ぶえの」で開かれ、映画の主題歌『帰ろうかな』を歌ったサンパウロ市の歌手青木カナさんが自慢の喉を披露した。
 あいさつに立ったカナさんは映画の舞台となった滋賀県の重度心身障害者施設、びわこ学園を訪れた際のエピソードや主題歌になった経緯を話した。
 『帰ろうかな』はカナさんが日本に帰りたくても帰れなかったブラジルでの五年間を表現した歌だが、「家に帰りたい入居者の気持ちとピッタリ」と説得されたという。
 映画終了後には、ギターの弾き語りも行い、会場を訪れた約二十人から惜しみない拍手が送られていた。
 出席した五十代の男性は「淡々としていて、見る人に任せる映画。カナさんの曲も合っていた」と感想を話し、会場で販売されたCDも購入していた。