2005年11月25日(金)
真珠や動植物、サンゴなどの権威で、千葉にある太平洋資源開発研究所長の白井祥平さん(73)が二十二日、来社した。
白井さんは熱帯自然民族博物館(千葉)の館長も務め、著作、図鑑などの監修も多数。ブラジルは今回初めて。
十七日に到着後、リオで行われた国際有機展示会に出席、マナウスも訪れた。サンパウロでは博物学者の橋本梧郎さんとも親交を温めている。
来伯前、ブラジル関係の資料を見ていた際、東北伯にサンゴ礁があることを知った。海洋学の見地から、「カリブ海のサンゴはブラジルが源流域である可能性が高く、研究価値のあるもの」だという。
なお、白井さんによれば、サンゴの和名九割の命名は同氏によるもの。
専門分野のほかにも、〇八年の移民百周年に向け、研究事業のアイデアも百出。プロポリス、アガリクス、薬草、日系移民などと興味の範囲は広い。「最高の関心はマクンバ」とも。
「来年一、二月にも調査に訪れ、テーマを絞りたい」と意欲と見せている。
イグアス、レシーフェ、サルバドールを観光後、今月末に帰国する。