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日伯文化の融合みて=「日本文化の影響展」開幕=サンパウロ市日本館

2005年11月26日(土)

 クラシックギターの調べで厳かな開幕――。ブラジル日本文化協会の五十周年記念行事「OLHAR JAPONES NO BRASIL―日本文化の影響展―」のイナグラソンが二十四日午後七時から、日系社会内外の関係者約二百人を集め、サンパウロ市のイビラプエラ公園内日本館で開かれた。
 日本庭園も含めたスペースに展示された約四十の工芸作品が来年一月十八日までの水、金、土、日曜日に鑑賞できる。二十九人のアーティストが出品している。
 企画コーディネーターの太田レオ進文協文化担当理事が司会を務めた。
 上原幸啓文協会長はあいさつのなかで、日系社会内にあったサンパウロ四百周年祭典協会協力委員会が文協の設立につながった経緯を説明。「その際、建設された日本館で文協五十周年を祝うのは感慨深い」と振りかえり、後援のホンダ、スダメリス銀行、各協賛企業を紹介、謝辞を述べた。
 クラシックギターが奏でる邦楽のメロディが会場内に流れ出すとともに、カクテルパーティーが始まり、来場者たちはグラスを片手に歓談を楽しんだ。
 展示や出品者などの選考に携わった文協工芸委員会の川上久子委員長は「日本館の和の雰囲気に作品もなじみ、とても満足」と笑顔を見せ、「日伯の文化が融合した作品をみてほしい」と見どころを語った。
 開催期間は、来年一月十八日までの水、金、土、日曜日。大人三レアル、子供二レアルの入場料が必要だが、文協事務局で配布しているコンビッチを持参すれば無料となる。詳しくは文協事務局(電話113208・1705)まで。