2005年11月29日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】パロッシ財務相とメイレレス中銀総裁は二十一日夜、ルーラ大統領と会合を開き、その中で二人は本格的な選挙戦が始まる二〇〇六年四月から九月までの間に、再選を目指すルーラ候補を援護するために、年率五%の経済成長を実現させることを約束した。
会合は、財務相の去就について最終決断を下すために持たれた。大統領は財務相の辞任は許さないと述べ、〇五年は財政黒字に向けた同相の最大限の努力を尊重する一方で、経済成長にブレーキがかかること、特に三十日に発表予定の第3・四半期の国内総生産(GDP)について懸念を示した。市場にはマイナス〇・五%の予測もある。
財務相と中銀総裁は、第3・四半期の結果は高い基本金利と政治危機という「過去の」マイナス影響を反映したものと述べ、同総裁は第4・四半期は一%、年率にして四%近い成長を達成する見通しを示した。年率一九・七五%に達していた基本金利は九月に引き下げが始まり、今月二十三日には一八・五〇%まで新たに引き下げられている。
政治危機はすでに最大限経済を損ねたとみる二人は、今年末には経済が強い回復軌道に乗り、四月から九月までの間にピークを迎えるとみている。四月に各党は選挙候補者を決定し、九月には無料政見放送が始まり、選挙戦は最終戦に突入する。
〇五年に財政黒字のGDP比目標四・二五%以上を認めるよう大統領に要請した財務相は、〇六年には同目標以上の黒字を求めないと大統領に誓った。大統領ら三人は今後長期間(十年間)目標を四・二五%に固定する法案を議会に上程することを検討した。