2005年11月29日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】全国一の名門とされるサンパウロ総合大学(USP)の第一次試験が二十七日行われ、受験者の七・〇五%に相当する、これまでの最高となる一万二千人以上の欠席者があったにもかかわらず、史上最高の十五万八千四百五十人が狭き門に挑戦した。
試験結果は十二月十六日に発表され、第二次(最終)試験は一月八日から十二日にかけて行われる。試験はサンパウロ州内百十六カ所で午後一時から一斉に行われた。遅刻者は入場を許されないため、例年の如く試験場に入れず涙する受験生が見られた。
試験場の一つのパウリスタ大学前では午前七時から折しも始まった自転車競技大会で付近の通りが通行止めとなったため、途中で車を乗り棄てて駆け足で向かう受験生が多く見られた。交通局の措置に非難の声が沸き上がっている。
また試験場の外で、実際は必要としない黒いボールペンと定規を受験に必携と張り紙をして売りつけた知能犯の街頭商人も出現して荒稼ぎをしていた。受験者は半信半疑ながらも競って購入していた。文房具店では〇・五〇レアルのものを四レアルで売りつけてボロ儲けをしていた。