2005年11月29日(火)
サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)は二十六日午前十時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル新館展示室で「第二十八回地区委員総会」を開いた。サンパウロ市内外から約百人が出席。〇六年は、会員数一万七千人を目標に広報活動を展開していこうと、結束を固めた。年会費については四十七レアルから五十レアルに調整する方向で、援協理事会に提案することになった。
今年亡くなった三人の物故者に、まず黙祷を捧げた。続いて酒井会長が挨拶に立ち、「社会福祉を推し進めるために、地方で会員の獲得や会費の徴収をしていただいている地区委員の協力は欠くことのできないもの。今日は活発な意見を聞きたい」と述べた。
サンパウロやリオ、ゴイアス、マット・グロッソ、遠くはボリビアに計二百人あまりが活躍。この日はサンパウロを中心に、モジ・ダス・クルーゼス、ブラガンサ・パウリスタ、アダマンチーナ、オウリーニョスなどから約百人が出席した。
会員数は昨年十一月十九日に、一万五千四百七十六人だった。この一年間に千二百七十二人が入会し、三百五十人が退会したため、一万六千三百九十八人に達した。来年度には一万七千人を目標に「援協だより」の発行、イベント広報などに力を注いでいくことを誓った。
会費の集金額は五十二万二千七百二十一レアル。うち、年額会員が計四十四万四千六百三十三レアル、月額会員が七万八千八十八レアルだった。地区委員による集金が、三五・七四%を占めた。
新会員勧誘(十人以上)、会費集金(団体で七十以上、個人で五十人以上)で優秀な成績を収めた委員が表彰され、記念品が贈られた。
年会費は現在、一人四十七レアルだ。インフレ率(六%)を上乗せして、五十レアルに値上げしてほしいと理事会で要望することを決めた。
約一万六千人の会員がいるといっても、会費未納者が含まれており、二年間滞納した会員は自然退会とすることを改めて確認した。
地区委員からは昨年同様に、会員向けに医療保険を開設してほしいという要望が出され、高齢化した一世の医療問題が深刻化していることを改めて印象づけていた。