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サンパウロ州知事選への出馬表明=マルタ前サンパウロ市長、党公認争いへ

2005年11月30日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】マルタ前サンパウロ市長が来年行われるサンパウロ州知事選挙に出馬することを正式に表明した。前市長は二十八日、ブラジリアでルーラ大統領と面談し、この旨を伝えた。
 前市長によると、大統領は「トゥド・ベン(いいだろう)」と答え、出馬に対し阻止も介入もしないことを表明したという。これにより前市長は十二月三日と四日に開催される労働者党(PT)サンパウロ州党大会で出馬宣言をして党内候補決定選挙に向けて指導することになった。
 同党内ではメルカダンテ上議がすでに出馬を表明し、ルーラ大統領も後押しを約束したばかりで、前市長との党公認争いの一騎打ちになるとみられている。これまでに下馬評としてクーニャ元下院議長の名前も挙がったが、党不正資金の疑惑の渦中人物となったことから断念した。また第三の人物としてパロッシ財務相を推す声も高まったが、昨年のスキャンダル問題に加え、経済政策への批判が高まってきたことで、可能性が薄らいでいる。
 マルタ前市長は来年三月の党公認決定に向けて地方幹部の支持をとりつけるべく積極的に動き回っており、選挙運動は早いにこしことはないと気炎を上げている。