2005年11月30日(水)
百周年に力こぶ、スザノが始動――。スザノ市(マルセロ・デ・ソウザ・カンジト市長)は十八日夜市内ロータリークラブ会館で、正式にブラジル日本移民百周年に協力することを明らかにし、市条例の調印式を行った。コロニア内外の約二百五十人が出席した。
日系コロニアから二十四人、市関係者十四人からなる準備委員会も正式に発足。二〇〇八年に向け、スザノ市独自の記念事業も発表した。
十一の傘下団体を持つ汎スザノ文化体育農事協会の上野ジョルジ理事長は「日系団体と市が協力し、百周年を盛り上げたい」と話し、「桜の植樹や鳥居、記念碑の建設、日本庭園の造園などが計画にある」と意気込んだ。
関連事業として、剣道や野球などのスポーツ行事、芸能祭なども盛りこむ予定だという。
すでに準備委員会は六回の会合を開いており、「二〇〇八年には花をつけるよう植樹事業を最初に行う」(上野理事長)。
調印式に出席した百周年記念祭典協会の田中洋典祭典委員長は「正式に百周年に協力することを市が条例化したのは初めてでは。とても喜ばしいこと」と歓迎の意を表した。