2005年12月01日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】サンパウロ市社会保障院(INSS)で実習生として勤務していた十八歳の学生が、暗証番号を悪用して三〇〇万レアル以上を横領していたことが発覚、連警に逮捕された。学生は法科に在籍しており、同院には二〇〇三年から勤務、一年前から悪事を重ねてきた。連警の取調べに対し学生は罪を認め、ぜいたくな生活をしたかったと供述したという。
学生は一年前から急に派手な生活となり、それまで同居していた両親の元を離れてイジエノポリス区の高級アパートを借り、一年分の家賃一〇万レアルを前払いして住みついた。家政婦も雇い、高級家具や衣装も取り揃えた。さらに輸入高級車四台と国産車二台を購入してガレージに並べた。これらの生活を職場で吹聴していたことから、同僚が不審に思い通報した。
連警の調べによると、学生は幹部のみが知っている暗証番号で現金を引き出し、さらに親戚や友人の名を利用して自分が現金の引受人と工作して、一度につき五万レアル相当を受け取っていた。連警は、本人は単独犯と話しているが、手口が巧妙で大胆なことから共犯者がいる可能性があるとみて追及している。