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06年選挙=日系議員もっと必要=パラナの西森州議=百周年に向けて抱負

2005年12月01日(木)

 パラナ州議会議員の西森ルイスさん(PSDB=ブラジル社会民主党)が任期三年目を迎え、来年十月に控えた選挙や移民百周年に向けて熱く抱負を語った。
 「もっと日系の議員が出なくてはいけない」。現在五十四人の同州議の中で日系は一人だけ。「それでも、いるといないでは大違い」と強い責任を感じている。
 百周年に向けて一層のコロニアの団結や、州との協力が必要になっている中で、次回選挙でのさらなる日系議員の当選を期待する。「サンパウロは兄貴分で規模も大きい。もっと日系の方に頑張って欲しい」とエールを送る。
 西森さんは新人議員ながら、すでに日伯交流はもちろん、農業・工業・商業、スポーツの分野など、多岐にわたって日系社会に便宜を図る多角的な活動しており、議会では農工商・メルコスールの委員会で副議長を務めている。
 業績としては他に昨年、議会で六月十八日を日本移民の日を制定したこと、唯一の笠戸丸移民生存者・中川トミさんに名誉市民章を贈ったことなどを挙げた。
 百周年に向けて同州では各地で記念事業を構想。ロンドリーナでは日伯技術大学建設計画を筆頭に、マリンガでは日本庭園、また、州都クリチーバでも現在検討が進めている。
 「各町各市、パナラ中でさまざまなイベントや事業が企画されています。着実に百周年に向かって進んでいます」
 三年後の大仕事に照準を合わせ、政治家としての生活に「大変ですがとてもやりがいがある」と感じている。
 来年の選挙で選ばれた政治家こそが百周年を担う。日系政治家もまた、大きな正念場を迎えている。