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コラム 樹海

 近ごろの日本では幼児や小学校の低学年への虐待や殺人といった事件が多い。母親が2歳とか3歳の自分の子に食事を与えなかったりパチンコに熱中し車中の赤ちゃんが熱中症で死亡というのも珍しくはない。広島の小学一年生・木下あいりちゃん殺しも謎だらけの猟奇性が高いものである。犯行の動機もわからないし、遺体がガス焜炉を梱包する箱に詰められ遺棄されていたのも怪奇性に富む▼何とも不思議な殺人事件だが、堕落の批判が強い日本の警察だが、広島県警はしっかりしている。ペルー人のヤギ・ピサロ(30)を容疑者として逮捕した。初めは犯行を否定していたが、あいりちゃんの衣服に付いていた汗を鑑定したところ、ヤギ容疑者の遺伝子(DNA)と一致したので警察が強く追求したところ「自分が殺した」と殺害と死体遺棄を認めたそうである▼こんな事件で外国人が犯人として逮捕されたのは初めて。日本は今や出稼ぎ人受け入れ大国である。ブラジルからだけでも30万人近い人が仕事を求めて訪日しているしアジアやアラブ人もいっぱいいる。この傾向は将来も続くだろうし、少なくとも日本に在住する外国人が減るとは予想し難い。こうした人々の仕事ぶりは大いに結構なのだが、裏側の社会も無視はできない▼第一に犯罪の増加が凄い。今年の上半期に摘発された外国人は前年比3・5%も増え1万800人。最多は中国人だが2位はブラジル人なのである。これからは、こうした外国人による犯罪を視野にした防犯や子供を守るようにするべきかもしれない。    (遯)

05/12/03