ナマケモノを探せ。パウリスタ通りのトリアノン公園に行ってきた。以前見たという妻。「絶対いるから」。自分の目で確かめたいと思った。
結局徒労に終わったのだが、うっそうと繁る原生林の中で森林浴。通りをはさんで真正面に位置するサンパウロ美術館のモダン建築との景観の対比に改めて感心した。
公園前にはアニャンゲイラの大きな像。十七世紀、金を求め来伯、奥地探検したバンデイランテスだ。豪放な表情、粗末な服。通りを行き交うスマートなビジネスマンを威嚇しているようだ。
ところで先週末、彼ら開拓者が礎を築いた地方の小さな街を訪ねた。中央広場の一角に中国人経営のバールがあった。
ここ数年、大都市のみに留まらず、津々浦々に進出している感がある。たくましい彼らこそ、「現代のバンデイランテス」と思う。 (大)
05/12/06