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大耳小耳

2005年12月07日(水)

 カロン文協で先月、援協の巡回診療が実施され、検査報告がこのほどまとまった。平均年齢は六十七歳で昨年と変わらず、来診者数は昨年比三十七人増の百六十二人だった。高血圧が三五%から三九%、糖尿病が一一%から二三%、高コレステロールが一二%から一四%にそれぞれ増加したことも分かった。糖尿病患者の割合が、昨年に比べて倍増したことが注目される。周知の通り、生活習慣病の予防にはライフ・スタイルや食事の改善が欠かせない。言うに安し、行うに難し。
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 日本国内に十店ほどあるブラジル銀行の支店の雰囲気は独特だ。土曜日のサービスもある。週日に用を足せない人たちへの配慮。店内の言葉はポ語のみといっていい。男性のほとんどは(寒くない時期なら)ラフにTシャツを着、女性たちの際立った特徴は、カウシニャのラインがズボンの上から明らかにわかるように着こなしていること。まさしくそこだけ切り取ったようなブラジル人の空間。
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 NHKドラマ「ハルとナツ」が自作品と酷似していると主張していた記録映像作家、岡村淳さんの「六十年目の東京物語~ブラジル移民女性の里帰り~」が来年二月十九日に、憩の園で上映される。同氏の作品で主人公になった森下妙子さんが同園に入っており、入所者の間で噂が広がったため。運営団体の救済会が、同氏に要請した。関係者によれば、一連の騒動について本人はあまり知らないという。果たして、どんな反応をみせるのか。