2005年12月08日(木)
国際交流基金主催の日本語能力試験が十二月四日に、サンパウロやリオデジャネイロなど全国八都市であり、計三千四百七十一人(申込者数)が受験した。昨年より二百五十三人増加した上、今年からサルバドールが公式な受験会場に指定され、日本語熱の高まりが感じられたという。
ベレーンを除くすべての都市で、申込者数が増えた。伸び幅が目立ったのは、リオとサンパウロ。それぞれ二百二十六人から二百九十四人(六十八人増)、二千百六人から二千二百四十一人(百三十五人増)に増加した。今年初めて、公式の受験会場になったサルバドールは五十七人だった。
サンパウロは例年、大学予備校のアングロが受験会場だった。受験者数の増加で手狭になり、今年地下鉄サンタ・クルース駅近くのUNIFAIに移した。
試験の実施団体の一つ、ブラジル日本語センター(谷広海理事長)の丹羽義和事務局長は「四級の申込者が百二十一人伸びました。初級の日本語学習者が増えて、それが能力試験にも反映されたのではないでしょうか。日本語学習者数が回復傾向にあるのでは」とみている。