何かにつけて、伯亜は対比関係に置かれがちだ。コリンチャンスをブラジル選手権で優勝に導いた立役者は、亜国のテヴェス選手。押しも押されぬスターだ。
移籍をめぐるごたごたもあったが、チモンのユニフォームによく溶け込んだ。来季もチームに残留することになりそう。
ブエノス・アイレスの貧民地帯出身。生い立ちが、ファンの琴線に触れたのだろう。仮にベッカムだったら、こうはいかなかったのでは。
今年はメルコスール創設二十周年に当たる。コリンチアーノであるルーラ大統領は「テヴェス選手のように、十年前にアルゼンチンの選手がブラジルで成功すると思っていた」とコメント。両国関係強化の象徴に担ぎ出した。
メルコスールでは政治面での統合を望む声もあるらしい。実現するのか否か。そして、対日関係の行方は? (古)
05/12/08