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コラム 樹海

 このままでは近いうちに文協がつぶれる――三日の評議員会に立ち会って、そんな感想を抱いた▼焦点はINSS問題だ。〇一年当時、百七十九万レアルだった追徴金は罰金やら価値修正により、とんでもない額に膨らんでいるという。加えて、この数年間で、百万レアルあった文協資産は七十万に減ったと報告された。その詳細を求める発言があったが、説明はなかった。存続に関わる一大事なのに、それ以上の話し合いはなかった▼この十年ほどで同じような姿を何回も見てきた気がする。南伯、コチア、南銀といずれもが最後は借金に苦しんでいた。資産を食いつぶす運営が続けられ、借金も増えつづける状態だ。これが続けば、誰の目にもつぶれるのは時間の問題とうつる▼INSS問題は現執行部に始まったものではない。だが、この問題を解決することが現執行部に課せられた課題であることは、就任当初からの約束だ▼財政状況は危機的といって間違いない。それを真正面から認識すれば、赤字をどうするか、どう立て直すのかなど、超積極策が理事会に求められるのは当然だろう。どんな質問が出されても、上原会長は一言もしゃべらず、なんらリーダーシップを発揮しなかった。その結果、赤字予算案を承認、問題は来年に先送りされた▼四月の会長選挙時の、あの弁舌の勢いはどこへ行ったか。それとも、任期の間につぶれなければいいと思っているのか。誰が〃最後の文協会長〃として後世に名を残すか。ロシアン・ルーレットとは思いたくないが…。(深)

05/12/08