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東西南北

2005年12月09日(金)

 リベイロン・プレット市長時代の汚職疑惑でビンゴCPIへの喚問が取り沙汰されていたパロッシ財務相だが、同CPIは七日、十三日に参考人として同相を呼び、出席しない場合に喚問することを決定した。同相は六日夜にCPI委員長に電話を入れ、年内に証言したくないと丁重に延期を要請していた。
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 国連食糧農業機関(FAO)は期待はずれの成果しか出ていないと飢餓ゼロ計画を批判。農地改革を含む必要な構造改革が実現しておらず、同計画が経済支援的なものに終わっているという。
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 フレックス燃料車の人気が高まり、十月には自動車総販売台数の六七%を占めたにもかかわらず、純正アルコールの販売量は二・三%しか増加しておらず、偽造アルコールの増加が懸念されている。水で薄めた偽造アルコールの販売は今年二四億リットルに達し、被害額は年間一〇億レアルを超えると推定されている。
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 コチア市の刑務所で六日夜、看守をナイフで刺すなどの暴行を加えて鍵を奪い、服役者四十人が逃走。七日夕方までに再拘束されたのはたった五人。
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 人口二万八千人を抱えるサンパウロ州ビリチーバ・ミリン市は、墓所を増設する空き地も購入する場所もないため、市民の死亡を禁じる市条例を市議会へ上程した。市民は病気になったら、死なないように市が治療をする。条例違反で市民が死亡した場合、遺族は起訴される。市議会は十二日、同条例を審議する。同市の八〇%はサンパウロ市の水源地に当たり、死体から出る有害物質汚染により新たな墓所の造成が連邦令により禁じられている。環境省は沈黙を守ったまま。