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大耳小耳

2005年12月09日(金)

 リベルダーデ区に事務所を持つ日系団体から、不協和音がもれてきている。関係者などに確認したところ、組織の中で非日系人の力が増し、トップの座を狙うところまできた。一部の会員が「外面はいいけど、やり方が結構汚い」などと反発。会を離れ始めたらしい。〃休暇〃に入った幹部も。同団体は二十五年以上の歴史を持ち、ブラジル人社会にも知られている。内部分裂の悪化は避けたいところ。
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 在日韓国人の民族団体の機関紙「民団新聞」は、南米のハングル語教育関係者が十一月初めにサンパウロ市に集まり、南米ハングル学校総連合会(李ジェホ会長)を発足させたと報じた。参加したのはブラジル、アルゼンチンなど六カ国。在外同胞教育振興財団と共催で教師研修会も行われた。来年一月にも研修会を予定するなど、活動を活発化させる模様だ。語学教育でドイツ系など先輩移民の後塵を拝すのは仕方ないとしても、このままでは後輩にもケツを叩かれかねない?!
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 ブラジル日本会議からさきに行われた訪日皇居清掃団のみやげ話をきいた。現場にお顔を見せられた天皇皇后両陛下は、一行がブラジルから来たと知り、さっそくご下問。「笠戸丸移民の中川トミさんはお元気でしょうか」。パラナの代表は即座に、トミさんが健在であることをお答えした。実は、そういうご質問があるのを予想して、事前に「トミさん情報」をたっぷり仕入れて訪日したそうだ。両陛下はいつまでもブラジル通。