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現金輸送車の120万R$強奪=マクドナルド店員になりすまし=サンパウロ州

2005年12月10日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】大サンパウロ市圏バルエリ市アルファ・ヴィレ区タンボレーのマクドナルド店で八日午前、店に到着した現金輸送車が強盗集団に襲われ、一二〇万レアル強の現金が奪われる事件が発生した。一味は十数人とみられ、二台の車に分乗して逃走した。警察では証言から二人の犯人のモンタージュ写真を作成し、公開捜査に踏み切った。この事件でケガ人はなかった。
 襲撃は周到に計画され実行に移された。一味は八日午後七時頃、同店の店長の自宅に電力会社の社員に変装して、停電修理工事と偽って室内に入り、店長の家族を拉致した。その後帰宅した店長を監禁して翌朝、店に連行した。店では出社してくる従業員を次々と更衣室に監禁した。そこで一味は店員の制服を着て、現金輸送車の警備員が何の不審も抱かずに降りてきたところを拉致し、現金一二二万五四一五レアルと警備員の銃を全て強奪し逃走した。
 マクドナルドでは一九九九年にサンパウロ市南部ロバート・ケネディ通りの店で、二十人のグループが同じく従業員に変装して現金輸送車を襲い、一〇万レアルを奪った事件が起きている。近年では銀行の支店長を拉致し金庫を開けさせて金を奪う手口が流行し、商店への襲撃は鳴りをひそめていた。