2005年12月13日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】リオデジャネイロ州で十日夜から十一日未明にかけて集中豪雨が襲い、各地で被害が続出した。マカク市では地滑りで家屋が倒壊し、その下敷きとなって母子二人が死亡、ニテロイ市では三歳の女の子が、マリカー市では一人住いの四十歳の女性が、いずれも土砂に埋れて死亡した。
ほかにも多数が消防救助隊に助け出され病院に運ばれたが、いずれも軽傷ですんだ。州当局によると、最も被害が大きかったのはニテイロ市で、六カ所で地滑りが発生し、三カ所で洪水となった。イカライ市では三つの川がはん乱して水位は一メートルに達し、各所が孤立状態となった。地滑りで州道も封鎖され交通止めとなった。国道ドゥトラ道も二一二キロ地点で崖崩れで片側車線のみとなり、二キロの渋滞となって混乱した。リオ市内のサントス・ドゥモンとジョビン国際空港は視界がきかず、十一日午前に閉鎖された。
いっぽうでサンパウロ州海岸地方は十一日、雨に加えて気温が前日の三〇度から一気に二〇・九度まで下がったため、学校休暇の第一週末にもかかわらず人影がまばらで、海に入る勇敢な行楽客は見当たらなかった。冷たい空気は南極吹き降ろしの風で、この次期にはままあるという。昨年十二月二十二日の夏に入っての二日目で二〇度に落ち込んだ記録もある。海水浴をあきらめサンパウロ市方面に戻る車は、雨で視界が悪くノロノロ運転を余儀なくされた。道路での事故は幸いにもなかった。