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東西南北

2005年12月14日(水)

 連邦国税庁は今年、医療費などの支出のチェック強化により、個人や企業の所得税還付申告一〇億レアルを細かく検査する。約九十万人が検査の対象でこの数は昨年の二倍だが、〇二年の百五十万人には及ばない。
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 中銀の発表によると、ブラジル国内の銀行の今年一月から九月までの利益は一九六億レアルと、前年同期比で三九%増加した。民間銀行は四二・五%、国立銀行は四一・八%の増加だが、ドル安の影響を受けた外国銀行は一七・四%増にとどまった。
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 サンパウロ州ピラシカーバ市で十二日朝、妻と四歳、生後二カ月の連れ子二人を殺害した容疑で男が自宅で逮捕された。精神障害を抱えるとみられる男は十一日未明に三人を殺害、子ども二人の頭を切断し、母親の体と一緒に置いていた。
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 市警麻薬捜査課は十二日、ボリビアから大量のコカインを運び込み、サンパウロ市やサントス市に送っていた五人をサンパウロ州サン・ジョゼ・ド・リオプレット市で逮捕し、コカイン三〇〇キロを押収した。ボリビアで購入したコカインは五〇〇キロずつ二週間に一度小型機で空輸し、サトウキビ畑に落としていたという。
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 サンパウロ市の水源地といわれるグアラピランガ湖周辺には毎日、六十四家族の新来移民がやって来ると、NGOが報告した。先着者の協力で新来者のバラック住宅が、たちまち同水源地に建設されている。同地域は水質保全のため住宅建設が禁じられ、上下水道設備はないから、汚水は垂れ流しとなっている。衛星写真によれば二〇〇〇年に住民が七十六万六千人居住し、十年間に三七・七%増加した。サンパウロ市の八・二%より激しいスピードで増えている。