アグリビジネス
2005年12月14日(水)
十月初めにカリブ海を襲ったハリケーンがメキシコのパパイア栽培地帯に多大な被害をもたらしたことで、ブラジルにパパイア発注が殺到した。ブラジルの輸出業者は、注文を受けただけの量が集まらないため、他所から法外な価格で購入している。ハリケーンの発生が恒常化したため、メキシコ産パパイアの減産とともにブラジルの米国向けパパイアの出荷倍増が見込まれ、栽培はバイア州やリオ・グランデ・ド・ノルテ州へも拡大している。
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ブラジルには千三百種類の竹が繁茂し、各種類の特徴と用途をバウルー農大が研究している。これまで竹は植物のボンブリルといわれ、燃料や活性炭、地層の侵食止め、防風林、家具、鶏小屋の資材などに使われた。特に試作植物の花粉混合防止に有効である。半年で成竹になり、十五年は腐らない。竹やぶとなり、常緑樹である。伐採後、土地が砂漠化することがない。保水性に富み、荒地でも繁殖。空気中の炭酸ガス吸収にも威力を発揮している。
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NGOが、自分でできる格安の簡易太陽熱温水器の作製を奨励している。材料は建材店なら、どこにもある。天井材のPVCプレート(六二x一二五)を黒く塗り、シャワーで水をかける。温まった温水は軽くなるので比重差を利用し、何度もプレートの上を流れて還流するようにコネクションの高さを調節する。詳細はwww・sociedadedosol・org・br
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カンピーナス大学の指導でマンジェリコンのエッセンス・オイル四十キロが十月、カナダへ輸出された。注文は世界中からあり、生産が需要に追いつかない。エッセンス・オイルの生産は年々増加の一途にある。二〇〇五年は十月までに六〇トンを生産、八〇〇〇万ドルを輸出した。最大はみかんのエッセンスで、七〇%を占める。芳香業界の多国籍企業は、ほとんど全社が芳香の宝庫ブラジルに進出し、新品種の開発や調査を行っている。ピプリオッカやアンジローバ、コパイーバなどでは、国内企業が大規模にロジン油の蒸留抽出を行っている。