2005年12月16日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】若者の年代で、低年層の方がコンドームの使用率が高く、エイズや性病、妊娠に気を使っていることが明らかになった。保健省が性生活の実態を把握する目的で一九九八年に続き二回目の調査を行ったもので、委託を受けたIBOPEが十五歳から六十五歳までの五千四十人を対象に三百項目にわたるアンケート調査を行い、二十四歳までの年代別結果が発表された。
それによると、十六歳から十九歳までの年代が二十歳から二十四歳までの年代よりもコンドームを多く使用している。初体験の折のコンドーム使用は一九九八年では四七・八%だったが、今回は六五・八%へと増加した。初体験に限らず、常に使用しているとした十五歳から十九歳までの年代が半数以上だったのに対し、二十歳から二十五歳の年代では三八%どまりだった。
女子の方が、使用が少ないことも判明した。十九歳までは三二・六%、二十四歳まではわずか二三・四%だった。初体験でコンドームを使用しなかった理由として男子はH時に手持ちがなかったとし、女子は思い出さなかったが最も多かった。女子ではパートナーを信用したが次いだ。
エイズへの関心も高く知識も備えているため、男子の十三歳から二十九歳までの新規感染者は一九九八年の五千二十八人から昨年は三千六百七十一一人に減少した。しかし女子は大した変化はなく、十三歳から二十四歳までの発病者は千四百八十三人から千四百五十五人へとわずかに減った。
教育省によると、エイズ予防教育の一環で、小学校の九%、中学校の一七%が授業中にコンドームを配布して重要性を意識付けているという。これを来年には小学校の二五%、中学校の五〇%に広げていくとの考えを示している。