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俳誌「蜂鳥」主宰=富重かずまさん死去

2005年12月17日(土)

 俳誌「蜂鳥」主宰、俳人の富重かずま(本名計馬)さんが、十六日午後〇時十五分、サンパウロ市内の自宅で肺炎のため死去した。八十五歳。ニッケイ新聞俳壇選者、ブラジル日系文学俳壇選者。
 二〇年山口県周東町生まれ、釜山の商業学校卒業後、四〇年山口歩兵第四二連隊に入隊、二三三連隊に転属後中支戦線へ。四六年復員。五九年渡伯、パラナ州内で日本語教師のあと、写真館、ランショネッテ、レストラン経営。
 五三年「菜殻火」に拠り、野見山朱鳥に師事、同人。渡伯後は佐藤念腹に師事、八三年日伯毎日新聞俳壇選者、八六年「蜂鳥」を創刊(〇五年十月号=第二十巻、第二百三十六号が最後)、九一年「耕」に入会、加藤耕子に師事、九八年ニッケイ俳壇選者。俳人協会(在日本)会員、国際俳句交流協会終身会員。九七年、第一句集「相聞歌」刊行。
 十六日、アラサー墓地で通夜。葬儀はヴィラ・アルピーナで午前十一時から。