2005年12月20日(火)
政府は十六日、「クリスマス計画」として暫定令二六九号を発令、連邦政府監督官庁の職員五万千百九十九人の新規採用を官報に公示した。総額一億一八〇〇万レアルの支出増となる。「労働者党員で埋めるわけではない」とベルナルド予算管理相はニヤリ。
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連邦、州、市の財政黒字は二〇〇五年に九三四億レアルとGDPの四・八%に達する見通しとなった。これは今年の政府目標四・二五%を突破し、一九九九年に緊縮財政が始まって以来大きな額。前政権では〇二年のGDP比三・八九%が最高だった。
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サンパウロ州保安局によると、今年一―九月の間に北部海岸地方で強盗殺人が四〇・三%、強盗が一七・四%、自動車盗難が五七・一%増加し、治安が大きく悪化したという。殺人被害者の多くは麻薬密売が原因。警察は数日以内に警官の配置倍増を予定しているが、地元有力者は警官の配置が減るシーズンオフを懸念。
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サンパウロ市内車両乗り入れ規制(ロジージオ)は今月二十六日から来月二十九日まで解除。
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ボリビアの大統領選で先住民の元コカイン生産者代表エヴォ・モラーレス氏が投票総数の八〇%を獲得、一次投票で当選を決めた。キロガ前大統領は最終発表を待たず敗北を認め、ライバルが絶対多数を得たことでボリビアに新しい動きがあることを実感した。亜国とウルグアイの音頭でメルコスルにベネズエラが加わり、同路線にボリビアも食指を動かしている。ブラジルはペトロブラスがボリビアから二精油所を購入したため、ボリビア新政権と対立する立場は取らない方針。新政権は精油所返還と公営化を選挙公約としていた。