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コラム オーリャ!

 約七百億の円借款供与で行なわれたチエテ川流域環境改善事業がほぼ終わり、来年三月にはセレモニーも予定される。
 慢性化していた洪水が起きる可能性は「今後百年に一度」(関係者)とされ、「文化の種」がまかれ始めている。
 その第一弾ともいえる演劇公演を先週の夜、観劇した。主な舞台は橋の下や堤。遊覧船で移動しつつ、それをながめた。
 刑務所や病院だった建物での公演歴もある異色の劇団による前衛的な作品。その内容もさることながら、黒い川からただよう悪臭に悩まされた。
 来年はさらに、この川を一時的にギャラリー化し、美術作品を見せる企画もあるそうだ。やはり遊覧船で巡るらしい。
 においのほうの問題は米州開銀が出資する事業で改善される予定と聞いた。前出関係者はいう。「隅田川にだって二十年かかった。チエテは三十年くらいかなあ」(大)


  05/12/20