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違法花火工場で大爆発=就寝中の夫婦死亡、3人負傷=サンパウロ市

2005年12月21日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】サンパウロ市東部イタケラ区チネシロ・イシバシ街にある小農園の花火工場で十九日午前三時ごろ爆発が起き、倉庫二棟と住宅一棟が全壊した。爆発で住宅にいた夫婦が死亡、三人が重軽傷を負った。死亡した妻は名前がオリンダ・チヅカ・ミネで日系人とみられている。この妻の姉妹四人も敷地内の別棟に住んでいるが、幸いケガはなかった。
 花火工場は届出もなく夫婦はモグリ営業をしていた。花火および原料の爆発物は倉庫に保管されていた。警察と消防では原因を調査中だが、何らかの形で引火したものとみている。隣り合わせの住宅の二階にも製品が保管されていたため誘発で爆発、就寝中の夫婦が犠牲となった。三人の子供も負傷したが命に別条はない。
 三回にわたった爆発の爆音は五キロ離れた地点でも聞こえ、一キロ離れた住宅の窓ガラスが割れるほどで、爆風の凄さを物語っている。
 セーラサンパウロ市長も事を重視、区役所に調査を命じるとともに、年末にかけて需要が急増する花火の防災対策を命じた。