当世ブラジル結婚事情=年追って晩婚化進む=未成年と高齢者でカップル増加=離婚減るも早まる破局
2005年12月23日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】国内で結婚年齢が年々上がり、晩婚の傾向を示している。とともに二十歳以下の若者と六十歳以上の高齢者の結婚も増加傾向を見せ、逆に離婚が減少するといった具合で、結婚に対する認識が十年前と比べて変化を見せている。ブラジル地理統計院(IBGE)が登記所の数字を取りまとめ結婚白書として発表したもので、二〇〇四年に八〇万組以上のカップルが誕生、〇三年より七・七%増加し過去十年間で最高を示した。逆に離婚は前年比三・七%の減少を示した。
昨年の結婚平均年齢は女性が二十七歳、男性が三十・四歳で、十年前の平均の女性二十四・二歳、男性の二十八・一歳より晩婚となった。誕生したカップルは八十万七千人組で、〇三年より七・七%上回り、過去十年間で最高を記録した。しかし人口に対する比率は前年比五%の増加をみたものの、十年一昔前の九〇年代と比べると減少している。
一九九四年では人口十五歳以上の一千人に対し結婚は七・二組だったが、九九年に減少に転じて六・六組になり、二〇〇〇年代も減少で推移した。〇三年には上向きながらも五・九組に、そして昨年は六・二組にまで回復した。
この理由として、市当局や教会が無料で行う集団結婚式と、貧困家族手当ての支給に結婚証明書が必要なことから手続きに走る夫婦が急増したとみられている。いっぽうで若者層では女性は二十歳から二十四歳が三〇%と最も多く、男性は二十五歳から二十九歳が三一・五%とトップを占めているものの、二十歳未満の結婚が一八・八%となっており、増加傾向にある。この年代では予期しなかった妊娠により結婚に踏み切るのが原因となっている。
結婚平均年齢の上昇に影響したのが高齢者の正式結婚で、昨年の六十歳以上の結婚登録は三三九六組で前年の一六四八組の一〇六%増を記録した。中には六十七歳の男性と六十一歳の女性が三十三年間の同棲生活にピリオドを打ち、晴れて夫婦になった例もある。
反面、別居は前年比七・四%減、離婚は前年の一三万八五四二組に対し、昨年は一三万三四一六組と三・七%減少した。離婚は九四年での結婚歴十五年に対し、昨年は十一・五年と破局を迎える時期が早まった。別居は七八・四%が合意に基づくもので、十組のうち六組が十八歳未満の子供がおり、九〇%は母親が引き取っている。
離婚の七一・五%は女性側の申し立てによるもので、古来から男性が離婚原因を作っているのに変わりない上、ウーマンパワーや女性上位時代の到来を象徴している。興味深いデータに離婚歴のある男性と初婚の女性との結婚が四万九千組で、逆のケースの二万四千組の倍以上に達していることが明らかとなった。
結婚届は前述の貧困家族手当てのために登録が促進されたが、出生届や死亡届は放置されたままとなっている地域が多い。全国四百四市に登記所がないことも原因だが、必要に迫られない限り手続きが行われないのが実情だ。このためIBGEでは国勢調査での数字割出しに困難をきたしている。
昨年の出生児は三三〇万人といわれ、このうち二八〇万人強は出生届が出されたが一六・四%相当は未登録となっている。これらは入学時に必要になるまで出生届が放置されるのが常だ。それでも九〇年代と比べ改良されている。九四年は二二・二%を示し、ピークの九七年は二五%に達した。
昨年では特にアマゾナス州とパラー州ではそれぞれ四一%と三八%の高率を示した。逆にブラジリア連邦直轄区(〇・六%)と、サンパウロ(四・六%)、マット・グロッソ・ド・スール(四・七%)、リオデジャネイロ(五・一%)の各州が低率だった。昨年登録された子供で九歳以上が十万人に達した。死亡届も同様全国で一四%が放置され、とくに北部と北東部ではそれぞれ二六・六%、三二・六%となっている。
出産する母親の年代も若返り化しているのも興味を引いている。昨年の出産の二二・二%に相当する六二万六〇〇〇人の母親が十九歳未満で、このうちの一〇%(六万四九九五人)は十五歳未満だった。絶対数は二十五歳未満が約一五〇万人と五三%を占めた。