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マラドーナ一行が乱行=連警を殴り、現行犯逮捕

2005年12月24日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】アルゼンチンの〃サッカーの英雄〃ことマラドーナ元選手がリオデジャネイロ市の国際空港で二十二日、官憲侮辱罪の現行犯で逮捕された。元選手は空港内連警署で約六時間にわたり取調べを受けた後、起訴されて公判となった場合、ブラジルの裁判所に出頭する旨の誓約書に署名して釈放され、同日夕刻の便で帰国の途についた。
 連警によると、元選手ら一行四人は午前七時半、予定していた帰国便に遅れたにもかかわらず、搭乗を強行しようとして航空会社係員と口論になった。一行のうち二人(そのうちの一人はパルメイラスでプレーしたことがあるマンクーゾ元選手)が閉されていた搭乗口の扉を破壊して強行突破を図ったことで、連警が動員された。
 この連警に対し、マラドーナ元選手が罵詈雑言を吐いて暴挙に出たため、侮辱罪と公務執行妨害で現行犯逮捕された。ほかの二人も公共物破損罪で身柄を拘束された。関係者によると一行は前日一晩中シュラスカリーアで過ごしたとのことで、連警は過度の飲酒による暴行を実証すべくアルコール検出検査を試みたが拒否された。国内法では外国人に対し、この種の検査は本人が同意しない限り禁止されている。
 マラドーナ元選手は帰国後、詰めかけた報道陣に対し無実を主張、ブラジルの連警の暴挙を避難する声明文を発表した。
 同元選手は二十一日に行われたサッカー日本代表のジッコ監督が企画した元スーパースターによる慈善試合に参加した。当初は元気良く、効率の良いパスさばきを見せて喝采を浴びたが、六十分で動きが止まり交替した。騒動は翌日の帰路で起きた。