2005年12月24日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】アルゼンチン政府は二十二日、リオデジャネイロ市で開かれた会合で、二〇〇五年末に期限を迎える自動車貿易協定をさらに半年間延長するとしたブラジル政府の提案を拒否した。
延長されない場合、自動車貿易協定は今月三十一日に失効し、両国の自動車貿易は理論上、自由化されることになる。アルゼンチン政府は今年一年間を通じて、ブラジル製自動車に対してこれ以上アルゼンチン市場を開放しないよう圧力をかけてきており、ブラジル側は新協定を議論するため、現行協定の半年間延長を提案していた。
現行協定では、ブラジル製自動車を二・六ドル分輸出する毎に、ブラジルは一ドル分のアルゼンチン製自動車を輸入することが義務付けられている。アルゼンチン政府はこの差の縮小に加え、輸出入目標を政府ではなく、自動車業界で定めるよう要求していた。
産業開発省が今年十一月に発表した資料によると、アルゼンチンの自動車市場の六三%をブラジル製自動車が占有し、逆にアルゼンチン製自動車のブラジル市場占有率は二・八%に過ぎない。ブラジル製自動車は小型車が主流のため両国市場で人気が高い一方、アルゼンチン製自動車は中型やスポーツ車が多く、ブラジル市場への進出を困難にする理由となっている。