2005年12月27日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】リベイロンプレット市長時代の汚職を告発され、今年の経済低成長の責任を問われていたパロッシ財務相は二十三日、共同記者会見の中で、総選挙を迎える二〇〇六年に成長率五%と力強い経済成長を実現することを約束した。市場アナリストらは平均三・五%と予測している。
また同相は、連邦下院議員に立候補するため来年四月までに大臣職を辞任する意思を否定し、大統領選への出馬を公式には発表していないルーラ大統領の再選に賛成し、協力を惜しまないと明言した。
今年の経済成長率は二・五%と市場関係者らが見込む中、具体的な数値には触れなかったが今年の低成長を同相は認め、成長の過程は一直線ではなく、四半期にごとに上昇と低下があると現行の経済政策を正当化した。来年の成長予測を裏付けるものとして、インフレ率とカントリーリスクの低下、経常収支黒字と実質所得の増加を挙げた。
先月、今年第3・四半期の経済成長率がマイナス一・二%と発表されてから、同相の貫いてきた正統的経済政策への風当たりが強まっていたが、危機的状況はすでに乗り越えた、今後は堅実な成長を果たすと過去数年間何度も繰り返されてきた主張を同相は繰り返した。またフォンテーヌの寓話を引用、セミが夏にやかましく鳴いている間に蟻は冬に備えせっせと働いていると経済政策への批判者らをセミに、閣僚らを蟻に例えて、成長に向けた政府の努力を訴えた。