刑務所で暴動発生＝敵対組織が復讐企てる＝ロンドニア州

2005年12月28日（水）

　【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】ロンドニア州ポルト・ヴェーリョ市の刑務所で二十六日、囚人らによる暴動が発生した。この暴動で所内で勢力を保っている犯罪組織のライバル組織の一人が殺害され、もう一人が重傷を負った。被害者二人は刑務所内の屋上から逆さに宙吊りにされた。このうち重傷の一人はさかんに身体を動かし悶えている様子だった。
　暴動を起こしたグループのリーダーらは、同刑務所から他の刑務所に移送されたライバル組織の首領格の通称〃ビリーニャ〃の身柄を同刑務所内に連れ戻すよう要求している。さもなくば人質として捕まえている残り八人の囚人を同様に殺害して宙吊りにすると脅迫している。ビリーニャは昨年、同刑務所に収監されていた折に、暴動を起こした組織の二人を殺害して首を切断してさらしてことで、ライバルらは復讐を企てているとみられている。
　同刑務所内には九五〇人が収容されているが、今回の暴動の規模や殺害者数は不明。外では囚人の妻ら一〇五人を含む二〇〇人が詰めかけ、安否を気遣っている。