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無気力症に磁力療法=クリニカ病院で効果確認=サンパウロ市

2005年12月28日(水)

 【ヴェージャ誌一九三六号】近代社会では、無気力症や虚脱感に冒される人が激増している。世界保健機構(WHO)の統計では、地球上の人間の一九%が人生の一時期、無気力や虚脱感に襲われるという。現在の増加率で行くと二〇二〇年には、心臓病に次いで多いのが無気力症になる。
 ところがブラジルで無気力症に効果があるマグネチック刺激療法(EMT)が開発されつつある。治療法は、磁力による脈拍を無気力の原因となった脳の部分に投射し、気力を発奮させる。脈拍は電流で起こし神経サーキットを活性化させ原状に回復させる。
 実験では週に五回、EMTを行う。これまでの経過では一カ月以内に効果が現れ、患者がやる気を起こす。医薬療法も平行するが、症状の程度により電気ショックを適用する。
 EMTには副作用がない。サンパウロ市のクリニカ病院では、実験段階ではあるが希望が持てる報告が寄せられている。軽度の場合は、医薬療法で治療をし、回復時間を短縮する。これで三五%が退院している。
 脳は化学薬品と電気とが密接な関係にあるネウロニウムである。磁気脈拍が頭脳の前部から刺激を与え、判断力を司る部分に至る。そして感情を刺激する。これまで電磁音波療法が無気力症に使われたが、余り効果がないことが分った。
 クリニカ病院の精神科では、医薬療法が無気力症に効果があるものの、患者がいつもブレーキをかけっ放しの走行状態だと訴えた。同患者はEMTを始めてから医薬量を減らし、症状が好転したと喜んだ。
 EMTは気力の復活ばかりでなく、脳卒中の後遺症にも効果があることが分った。クリニカ病院は、脳細胞の炎症を起こしている他の部分にもEMTを投射することで、新しい発見を期待している。EMTはこれから開拓される新治療法で、無気力症は初穂だ。

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