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(10)日本祭り、新会場で

2005年12月28日(水)

 県連主催のフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)は八回目の今年、会場を前年までのサンパウロ州議会駐車場からイミグランテス展示場に移して開催された。予算百万レアル。初会場に加え、今年は初めて入場料を徴収した。有北和田之示実行委員長の急逝を乗り越えて開催にこぎつけ、三日間で十万人が来場する賑わいを見せた。日本のメディアも多数報道、同イベントが海外日系社会屈指の規模に成長した事を印象付けた。
 今年のテーマは「アニメ・マンガ」。会場では郷土食、芸能のほか、アニメ上映やミニ運動会、五十メートルの巻寿司など様々なイベントを実施。また日本文化に加え、日伯プロジェクトやサンパウロ州政府機関の活動も紹介。州副知事、サンパウロ市長も来場するなど、ブラジル社会の関心の高さをうかがわせた。
 アニメ制作会社「動画工房」の石黒育社長をはじめ歌手の中平マリ子さん、井上祐見さん、奄美舞の花柳流一行など日本からも多数来伯。在日ブラジル人団体によるブースも開かれた。
 黒字約二万レアル。大きな混乱もなく終了したが、財政面、運営面など来年に向けた課題は多い。しかも会計が未だに承認されておらず、今年の収支が終わらないまま来年の準備を進める事態が続いている。