2006年1月4日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】二〇〇六年の新年の幕開けを家族そろって迎え、また、思い思いの形でのスタートとなった中、サンパウロ市パウリスタ大通りとサンパウロ州北部海岸およびリオデジャネイロ市のコパカバーナ海岸にはそれぞれ二百万人が恒例の年越しフェスタに繰り出した。
サンパウロ市の目抜のパウリスタ大通りでサンパウロ市当局主催で行われたフェスタは、今年九回目となるが、軍警と主催側の発表によると二百十万人の人出となり、史上最高を記録した。同通り近辺のホテルは観光客や近郊のみならず市内在住の人もフェスタ目当ての満室になるほどの盛況ぶりで、前人気の高さを示した。
人出は三十一日午後から始まり、特設舞台での歌手やバンドによるショーが始まった午後七時過ぎには身動きができないほどになった。同日はあいにくの雨模様で時々ヒョウ混じりの強い雨が降ったにもかかわらず、熱気は冷めることなく次第に高まっていった。
新年に向けてのカウントダウンが一斉に唱和されると興奮は頂点に達した。同時に十五分間にわたり八万三千個の花火と一万個の熱気球が打ち上げられ、夜空を彩った。通りには二千人の軍警と一千人の市警、四百人の個人警備員が動員され取締りに当たったため、目立った混乱や犯罪は発生しなかった。
サンパウロ州北部海岸ではグアルジャーやマレジア海岸を中心に二百万人が海水浴場を埋め尽くし、海上に打ち上げられる花火に見入った。押し寄せる波を七回飛び超えると願いが叶うとの言い伝えがあり、新年と同時に海の中に向う人が多かった。夜明けまで海岸で過ごす人もいたが、降りしきる雨で早々とサンパウロ市に向けて帰宅する姿が見られた。