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「希望に満ちた年に」=日系5団体共催=新年祝賀会に350人

2006年1月4日(水)

 サンパウロ総領事館、文協、援協、県連、商議所、日文連の五団体共催の新年祝賀会が一日午前文協で開かれ、約三百五十人が日系社会と日伯関係の発展を祈願した。式典には五団体の代表が列席。終了後のパーティーではすしや刺し身など日本料理が振舞われた。
 文協の上原幸啓会長は式典で、「新しい一年が日系社会にとって希望に満ちた年となるように」とあいさつ。昨年は「文協改革」を推進した年だったと振り返り、「引き続き改革をまい進し、日系社会の中心、日系人のより所でありたいと思っている」と話した。
 また、二年後に迫ったブラジル日本移民百周年について触れ、その準備活動は今年の最重要課題であり、「未来の日系社会を構築する良き機会になるだろう」との認識を示した。
 両国歌の斉唱後、登壇した西林万寿夫総領事はあいさつの冒頭で、「今年の目標はブラジル国歌を覚えること」と切り出し、大きな拍手を誘った。
 移民百周年に関しては、文協五十周年式典での堀村隆彦大使の言葉を引用し、「今年は準備を加速させる大事な年」と改めて位置付けた。
 一方、総領事館の業務サービスの向上を図りたいと抱負。「開かれた総領事館」と目指すとした上で、「コメントがあれば率直なところをうかがわせてください」と呼びかけた。
 続いて商議所の田中信会頭が万歳三唱を音頭。料理が用意されたサロンに移り、「一月一日」を合唱し、援協の和井武一名誉会長の掛け声で乾杯した。
 文協関係者によると、昨年の五百人を下回ったものの一昨年並みの三百五十人がこの祝賀会に出席、サロンはいっぱいに埋まった。
 サント・アンドレー日系連合会の牧半治会長は「ここ十五年くらい連続して出席させてもらっている」。サント・アンドレー市内の日本公園「高崎公園」にある記念碑前で同日の早朝に行なわれた連合会の新年会を終えてから駆けつけた。 
 「友達に誘われたから」。今年初めて参加した石坂信江さんは「出席者が年々減少していると聞いていたけれど、そんなことない。盛況ですね」と話していた。