芸者のパロディに忍者のショー。ミナスとサンパウロの州境の町にいったら、ホテルで日本を題材にした芸が披露された。芸人たちは「私たち日本人なのよ。でもパラグアイ生まれのね」などと茶化していた。
あまりにも滑稽な姿をみれば、ステレオタイプなイメージしか持っていないと容易に想像がついた。人口約十三万人の市内には、文協も日本語学校もないらしい。
後日、この町から数十キロ離れたところに住む日本語教師に電話を入れた。「住民の意識は富士山、芸者の域から出ていない。都会を離れればどこも同じでは。サンパウロとは状況が全く異なります」と切ない。
まあ日本でもブラジルといえば、アマゾンやサッカーしか知らない人もいるが…。移民がきて百年になろうとしている。両国の〃距離〃はまだ遠いのかも。 (古)
06/01/05