2006年1月6日(金)
十二日のパラー州都ベレン市創立三百九十周年を前に、その記念行事の一環として「現代日本の陶磁器展」がエスタソン・ダス・ドッカスで五日晩、開会式が行われた。
会場では同時に、同文化局による有名なマラジョー焼きの貴重な品々十五点や、それを描いた水彩画十六点も展示されている。
日本を代表する備前、九谷、有田、唐津などの若手作家の作品七十点が、同地では初めての展示。
これはパラー州文化局と在ベレン日本国総領事館の共催で、国際交流基金の後援。またマラジョー焼きの参加型講習会(無料)も同時に行っている。昨年の創立記念日は日本の「こけし展」だった。
場所はアマゾン川沿いのエスタソン・ダス・ドッカス。入場無料で十七日まで開催。平日は正午から午後十時、週末祭日は午前十時からとなる。
十二日午後七時から、パラー連邦大学のアフォンソ・メデイロさん(元国費留学生)による日本の陶磁器に関する記念講演会も行われる。
四日付け同州広報によれば、博物館記念館統合システム(SIM)の責任者、ロザンジェラ・ブリットさんは「マラジョー焼きは我々の祖先とのその形成に関わる貴重なもの。現代において重要な価値をもつ日本の作品とは相補的な役割をもつ」と位置付けた。
同総領事館の広報担当、鎌田ローザさんは「めったにない機会ですから、みなさんお誘いあわせの上、ぜひ見にきてください」と呼びかける。
なお「現代日本の陶磁器展」は、パラナ州マリンガ市(二十八日から二月十九日)、南大河州ポルト・アレグレ市(二月二十三日から三月十九日)、サンタカタリーナ州フロリアノーポリス市(三月三十一日から四月十四日)、リオ(四月二十四日から五月二十一日)で行われ、さらにアルゼンチンへ巡回する。