コラム　オーリャ！

　一世の高齢者たちが、旅行代理店が組む団体ツアーを楽しむのは容易なことではない。ツアーそのものは、よくできているのだが。一緒した人たちのすべての行動に合わせることができれば、日常にない別の楽しみを見い出せるのだろうが、なかなかうまく行かない。
　去る年末、ボツカツを足場に、鉱泉プール浴やバーラ・ボニータでの船遊びをする八十人の小旅行に参加した。雨上がりのチエテ川の岸辺はきれいだった。それだけで、「来た甲斐があった」と思ったのだが…。船上は、高い音響でカルナバルをしのぐほど、ハネる人でいっぱい。
　ホテルの食堂のセイアはセルフサービス。二百五十人ほどの客がどっと。皿をもって並ぶフィーラは、延々三十人余りにも達した。非日系人らはそれが当たり前といった様子。パシエンシアも絶対必要なこと。　　　　　　　　　（神）

　 06/01/06