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大耳小耳

2006年1月7日(土)

 少し旧聞になるが、地方の銀行で起こった事件。日系婦人が順番を待っていた。二人のブラジル人が「チア」と言って馴れ馴れしく近づいてきた。一人は肩に手をかけ、もう一人は銃を突きつけた。「預金を全て引き出さないと殺す」。この女性は悲鳴を上げようと思ったが、家族への報復を恐れて要求を呑み、数千レアルを下ろした。銀行の外に出ると開放された。犯人が最後に言った言葉は、「またデカセギにいって、カネを稼げば」。
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 日本で食酢の輸入が増えているという。昨年一月から十月の間に横浜港に入港した輸入量が千百四十四キロリットルに上り、既に前年分を超えたそうだ。輸入先は七割以上が中国だが、二番目につけているのがブラジルと知って驚いた。ワインビネガーが主で、全体の一一・五パーセント、約百三十キロリットルに上るそう。一リットルの酢十三万本分。地球の反対側から酢を取り寄せる日本の健康ブームに感心するが、こちらのスーパーでの値段を考えると日本での販売価格も気になるところ。
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 日系社会の二、三世有産層の国外旅行は、行く先が欧州や中米の観光地、というのは昔話、というよりありふれた話のようだ。人気の観光地に中国が加わったとみていたら、最近はあの「冬ソナ」の舞台となった韓国の春川。「なぜ、冬ソナなのか」とたずねても、確固とした回答は得られまい。強いて推察すれば、まぁ旅行費用に不自由はしないし、日本のあの「おばさん」たちの血がちょっぴり流れている、といったあたりか。