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コラム オーリャ!

 阪神淡路大震災での被災体験を、異国ブラジルで思い出し、改めて考える機会を得るとは思いも寄らなかった。今月十七日で、震災から十一年が経とうとしている。当時、筆者は幼かったので自分の周辺に起こったことしかわからなかった。
 出稼ぎ、留学などで被災地に滞在していた人がいたのは知っていたが「被災者」という言葉とは何故かかけ離れたところにあった。それが、来伯して結びついた。インターネットなどあまり普及していない時代。日伯間の連絡もままならず、コロニアでも相当な混乱があったことがわかった。家族の心配、苛立ちが募る中、三十六人は帰国できたが、八人は日本で火葬された。
 同震災の被災者または、肉親を亡くした遺族を知っている方。11・3208・3977(編集部・南部)まで連絡を下さい。    (南)




  06/01/07