コンゴニャス空港に不満噴出=発着遅れが慣習化=大統領来聖時は40分間閉鎖
2006年1月10日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ市コンゴニャス空港で空の便の発着遅れが一向に改善されないことから不満が噴出、世のスピード時代に逆行するとして同空港の実態が浮き彫りにされている。出発の遅れは関係当局によると最高でも十五分としているものの、利用客はそれ以上が通常だと指摘している。この原因として管制塔の指令の遅れ、航空会社の搭乗手続きの遅れ、機体エンジン調整の遅れなどが要因となっている。
空港管理局では航空会社とも協議し、改善に努めるとの方向性を示しているが管制塔の指令は安全第一をモットーにしていると強調する。管制塔では各便の針路の天候も見極めてから指令を出すため、遅れが生じることもしばしばあるという。二〇〇〇年に同空港を離陸した小型機が乱気流に巻き込まれて堕落したことがあり、再発しないよう細心の注意を払っていると説明している。
いっぽう、着陸の場合はより遅れがひどく、順番待ちで空港上空を旋回する時間はピーク時で三十分から四十分に達することもある。主要滑走路が一面しかないのも原因だが、雨天による着陸遅れがほとんどの原因となっている。
一機が遅れると連鎖的にダイアが大幅に遅れることになる。これに加え、大統領専用機で大統領が来聖する折は、着陸予定の三十分前と着陸後の十分間は警備のため空港は完全に閉鎖される。そのしわ寄せが一般利用客に回ってくることになる。
遅れが慣習化したことを一日のスケジュールに組み入れている常連客も多い。国会スキャンダルで議員権をはく奪された、ジルセウ前官房長官の弁護を担ったリマ弁護士もその一人だ。同弁護士はサンパウロ市在住のため、前長官の追及がピークの時は週に二度ブラジリアに赴くためにコンゴニャス空港を利用した。
しかしスケジュールには行きは二十分から三十分、帰りは三十分から四十分の遅れを加味するのが常だった。国際便が発着するクンビッカ空港はさほど遅れを見せないが、同空港への交通ラッシュを考えるとコンゴニャス空港を利用したほうが、ましだとの結論に達したという。
現在、同空港は能力の八〇%で運行されている。毎午前六時から十時までと、午後四時から十時までのピーク時は一時間四十八機で残りの時間帯は三十九機となっている。一九九六年には六十機に上ったが、安全性から減少された。
利用客も二〇〇一年は収容能力六〇〇万人に対し一一〇〇万人が、二〇〇四年は一万二〇〇〇人に対し一万三〇〇〇人となった。二〇〇五年に施設の改修などが行われているが、待合ロビーが混雑し椅子不足が見られ不評を買っている。