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コラム オーリャ!

 ブラジルに自閉症者の生活療法を行なう施設を作る活動が始まっている。自閉症者が生活の中で障害を克服し社会的自立をめざす施設で、ウルグアイでは既に十年以上続く。指導者の三枝たか子さんは三十年以上自閉症児の教育に携わってきた人だ。
 自身も自閉症児を持つ矢野高行さんによれば、重度の患者の割合は一万人に一人。ブラジルに同様の施設はまだない。現状を聞いて、家族の苦労と自分の無知を感じた。
 矢野さんの息子がウルグアイを訪れたのは一昨年。「行く前は親を認識していなかったかも」という子が、一カ月後、「僕におじぎをしたんですよ」。そこから運動がはじまった。援協も協力の姿勢を見せている。
 その三枝さんが二十一日、ブラジルで講演する。施設実現に向けた課題は多いと思うが、これを機に一歩前進することを願いたい。(ま)






  06/01/11