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バス炎上、27人重軽傷=35度の車内で溶剤が発火

2006年1月12日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】南リオ・グランデ州リオ・グランデ市(州都ポルト・アレグレ市から三二〇キロ)で九日午後、市内路線バスが炎上、運転手を含む乗客二十七人が重軽傷を負った。うち一人は重度の火傷で重体となっている。
 警察の調べによると、車内に置かれた溶剤が、炎天下三十五度の気温で自然発火してものと見ている。溶剤は運転手の後部座席に置かれていたが、無人で空席だったことから、テロ行為あるいは従業員のサボタージュの可能性もあると見て捜査している。
 炎上時、車内には五十人の乗客でほぼ満員の状態で、このため入口や出口に向かう時間がなく、乗客らは、窓ガラスを破って車外に出た。通行人が救助に手を貸したり病院に運んだりして現場は騒然となった。火がエンジン部分はおろかタイヤまで焼けて勢いの強さを物語った。