{下院}国会特別手当を廃止へ=議員野放図に歯止め=マスコミ独裁時代到来か=ブラジルの政治に変化が
2006年1月19日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】下院は十七日、上下両院の議員に対する特別国会を召集するための特別手当支給を廃止する法案を可決した。同案は上院で承認されると発効となる。同特別手当ては各議員が、汗することなく棚ボタ式に二万五千七百レアルを支給されるもの。下議四百七十人のうち全党の四百五十九人が奇跡的に賛成票を投じ、九人が反対した。同表決は議会の延命であるが、世論の勝利とも議員が評価している。現在召集されている特別国会に同案は、適用されない。
一九〇二年以来慣例となっていた議員特別手当の廃止が実現するのは、歴史的出来事と見られる。議員に対する手当ての大判振る舞いは、国民の不評を買い議会の妥当性がマスコミから問われていた。反対票を投じた議員の一人は、軍政の独裁は終わったが、現在はマスコミの独裁時代であると叫んだ。
百四年にわたった議員の大名行列は、幕を閉じた。反対票を投じた議員九人は、さらし首になると思われる。氏名と出身州は次の通り。アントニオ・ジョアキン(MA)、レミ・トリンタ(MA)、フランシスコ・オリンピオ(PE)、レジナウド・ジェルマン(BA)、ベネジット・リラ(AL)、アデミル・カミロ(MG)、アレシャンドレ・マイア(MG)、アウベルト・フラガ(DF)、ピレモン・ロドリゲス(PB)である。
国会の休会期間は、従来の九十日から四十五日とする短縮案がリベイロ下議(PSDB)から上程された。これは連邦令の改正となるが、可決される見込みが大きい。国会議員の豪遊は葉を落とされ枝を折られ、成りをひそめつつある。これも時代の節目と見られている。
アウド下院議長が、議員は二十四時間勤務で毎日真夜中であろうと呼び出しがあり、土曜日曜祭日も祝日も存在しないという。忙しくない議員は、無能議員らしい。リベイロ下議の国会休会四十五日への短縮案が十八日夜、表決された。七月に十五日と一月に三十日は短すぎると、多くの議員は不満をもらした。
国会の休会短縮にはマスコミの圧力があり、早急に答えを出さないと突き上げられるので議員は恐れている。特に反対票を投じた九人は、地元で事情説明と支持説得のため、ご機嫌伺いをせねばならない。ミナス州のような広面積州は、地元訪問にタフな体力と時間が必要である。
さらに連邦裁第二十法廷のバルボーザ裁判長は、議会欠席を議員給与から差し引くよう求めた。週三回以上の出席を以って受給権が発生するという。六日の招集日は全員欠席の上、下院の扉も閉めっ放しであった。国会の無気力に、国民が辟易としている。
議員の待遇は現在、次のようになっている。【給料】上議一万二千七百レアル、下議一万二千八百レアル【公用車】上議は運転士付き、下議なし【交通費】両院とも自宅から空港までの往復航空券を月四人分支給【通信費】上議五千レアル、下議四千二百レアル【
年末年始の特別費】上議二万五千レアル、下議二万五千七百レアル【家賃補助】両院とも三千レアル【議員事務費】両院とも五万八百レアル【ガソリンやホテルなどの旅費】両院とも一万五千レアル。