2006年1月19日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】連日のうだるような猛暑が続いている中で気象庁では、直射日光に当たることによる皮膚炎症が起きやすいとして注意を呼びかけている。今年の猛暑の原因は強い熱気を含んだ高気圧がサンパウロ州を中心とする南西部の上空に位置して、南部から来る熱帯性低気圧の侵入を妨げていることにある。
この低気圧はサイクロン(熱帯性暴風雨)を巻き起こす原因となるため、現在の高気圧はアンチ・サイクロン現象と呼ばれている。低気圧をはねのけるため上空に雲がかからず、太陽光線が直接地球に降り注ぐことになる。このため紫外線の強度が、増して炎症の原因となる。強度の紫外線は放射線と同質であり、人体に危険度が高いので注意を呼びかけている。
サンパウロ市内では十七日、気温は三十三度となり、紫外線指数は最高の一三となった。この指数は五以下が平常、六と七が高い、八から十が非常に高い、十一から十四が最高となっている。
サンパウロ州のマレジア海岸では十七日、最高気温三十五度を記録、余りの暑さにさすがの海水浴客らも直射日光から逃れていた。紫外線指数は一三だった。
サンパウロ市内北部ジャサナン区でも三四・九度となった。サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ市では四十度の新記録となった。気象庁によると、南部から寒気を含んだ雲が発達してきており、気温は下り坂に向い、雲が多くなると予想している。