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コラム オーリャ!

 一九五八年の移民五十周年前後はブラジルもコロニアも黄金期。そんな時代、バイーア州に創設された植民地がある。
 ときは一九五九年。当時の大統領ジュセリーノ・クビチェックのイニシャルが付けられた、JK植民地だ。
 JKの人生ドラマが関心を集めている。感想をうかがおうと、同地在住の六十代女性に電話してみたら、「知りませんでした」「NHKざんまいで、ブラジルのニュースもNHKで知るくらい」と朗らかに笑った。
 いまはそんな穏やかな暮らしでも、振り返れば苦難の連続だった。
 「五年で五十年の進歩を」と謳い、新首都を建設したJK名の土地。イメージは輝かしいが、当初の住環境は劣悪、「八〇年代までは電化も進まなかった」と明かす。
 「名前は立派な植民地」で、辛酸をなめた入植者たち。JK時代の光と影を思う。  (大)









  06/01/24