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80万円奪われる=高齢邦人旅行者4人=サンパウロ市

2006年1月25日(水)

 二十二日午後九時ごろ、サンパウロ市リベルダーデ区ガルヴォン・ブエノ街のホテル前駐車場で、拳銃を持った二人組の男が六十代から七十代の日本人男性四人を襲い、旅行カバン、ショルダーバッグ、ウエストポーチなどを強奪した事件があった。計八十万円相当の現金とパスポートが奪われ、被害者の一人は拳銃の銃身で殴られ右上腕部を負傷した。
 事件を報じた二十三日付「サンパウロ安全対策情報」(サンパウロ総領事館)によると、被害者四人はポルト・アレグレ市からサンパウロ市を訪問した旅行者。コンゴーニャス空港からタクシー二台に分乗しており、ホテルに到着したところ襲われたという。
 同総領事館の大熊博文領事(警備担当)は事件について、「空港から付けられていた可能性もある」と指摘。最近、コンゴーニャス空港に到着した乗客を狙う強盗事件が多発し、「日本人、日系人の被害者も少なくない」と明かした。
 そのうえで防犯対策として、(1)空港から市内へ向かう場合、尾行されていないかを確認し、危険を感じたときは最寄りの警察署などに立ち寄る(2)空港ではラフな服装を心がける(3)ノートパソコンを所持していると思われるような持ち物を持たない(4)車内では外部から見える場所に所持品を置かない――などの注意を呼びかけた。
 また、同領事によると、ガルヴォン・ブエノ街のホテル駐車場前では以前にも邦人が被害に遭っている。昨年十月三十一日に発生した事件で被害者は五十代後半の夫婦。現金約百五十万円を強奪されたという。