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乗入規制が再始動=日平均75万台を市内から排除

2006年1月31日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】サンパウロ市内では都心部への車両乗入規制(ロディジオ)が昨日の三十日から、三十五日ぶりに再始動した。
 ナンバープレートの末尾番号による毎日、午前七時から十時までと午後五時から八時までの都心部の乗入が禁止される。交通局では市内九十ヶ所に検問や、モニターを設置して取締りに当たる。
 違反車は八五・一三レアルの罰金と四ポイントの減点となる(減点が二〇ポイントに達すると免許停止処分となる)。この制度に不満の声があるが、交通局では渋滞緩和には不可欠な処置だとしている。
 例年、市内を走行する三五〇万台の二〇%相当の七〇万台が規制の対象となるが、今回は保有台数が増えていることを加味して一日平均七五万台が市内都心部から排除されると見ている。
 学校の休暇で旅行や行楽に出かける家族が多いため、このシーズンは規制は一時停止されるが、今年一月の渋滞は昨年比一二%増となった。
 とくに朝のラッシュは昨年は平均八四キロだったのが今年は一〇〇キロに上った。最高は百四十三キロにまで達し今年の新記録となった。反面午後は緩和されたものの、十九日の豪雨で午後七時には一月最高の一六四キロとなり、事故や降雨などのハプニングで容易に渋滞になり得る状態になっている。
 一方で学校の授業が再開することで市内一四二校の周辺では送迎の車で混雑し渋滞を招くことから当局では集中して取締りに当ることにしている。