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非道な母親を逮捕=二ヶ月の幼児を湖に投げ込む

2006年2月1日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市で三十一日、生後二ヶ月の実娘を湖に投げ込み殺害を図った二十七歳の母親が殺人未遂の罪で逮捕された。
 幼児は奇跡的に救助されて無事だった。母親は当初出産の事実も否認、その後認めながらも犯行を否定し子供の養育も否定している、当局では精神に支障をきたしている疑いがあると見て検査している。
 子供は一・二キロの未熟児だったため入院していて事件当日に退院した。母親は病院から自宅に戻る途中で同市内の観光スポットになっているパンプリャ湖のほとりでタクシーを下車した。
 警察の調べによると、母親は直後、子供を黒いゴミ用のポリ袋に入れて湖に投げ込み立ち去った。湖をジョギングしていた恋人のカップルがポリ袋の中での泣き声に気がつき救助が始まった。このカップルは当初猫の泣き声かと思っていたが、子供がいたことに仰天、救急車を呼んだという。子供は病院で手当を受けたが異常はなく与えられたミルクを飲み干した。
 ポリ袋の中には木片が一緒に入れられていた。母親は重しのつもりだったようだが、木片が乾燥していたため逆に浮きの役目をしたことで沈まず子供の一命をとりとめた。
 母親は未決囚刑務所送りとなるが、女囚の間では伝統的にこの種の犯罪を憎悪し、獄中殺人が多発していることから、母親も殺害の危険にさらされている。